素材に関しましてのお問い合わせで多いのがウォールナットと サントスパリサンダーの違いです。画像では似ているような感じがしますが、そもそも木の種類が異なりますので、まずは色みからを検討して生きましょう。
参照材料は確認がしやすいイームズウッドシェルチェアです。
素材:ウォールナットの特徴
ハーマンミラーの商品では定番のウォールナット材。高級素材の部類の木材で、モダンで落ち着きのある雰囲気。上の画像では光りが反射しているように見えますが、実際ウォールナットにはほぼ艶はありません。
艶がないという事は落ち着いたトーンで、自然な木の雰囲気があると言うこと。そして使い込むことでいくことでより色が抜けたりする経年変化で深みが増してまいります。そのため愛着もより湧くはずです。
比較的木目も美しいため、ブラウンカラーとのよく合いナチュラルモダンな空間を作り上げてくれます。
素材:サントスパリサンダーの特徴
まず予備知識としまして、ハーマンミラーではこの木材の前にブラジリアンローズウッドと呼ばれるローズウッド材が使われていました。そのローズウッドはワシントン条約による輸出規制がかかり製造されなくなり、それに変わりサントスパリサンダーが使われるようになりました。
ではサントスパリサンダーとは何かですが、実はこれも同じくローズウッドなのです。
サントス ⇒ 出荷した地名
パリサンダー ⇒ 木の名前
とサントス産のローズウッド。それがサントスパリサンダー。わかりやすいネーミングです(笑)
ローズウッドの特徴はすこ~し赤みがあること。その赤みと木目の濃淡により艶っぽく美しい。ブラウンでもダークブラウンでもない中間的な色みは高級感ある雰囲気を作り出してくれます。
ハーマンミラーで当初使われていたローズウッドの風合いに近いので、ビンテージ派の方にもサントスパリサンダーはオススメの材です。
ウォールナットとサントスパリサンダーを比較してみる
では2つ並べて比較してみます。
こう見ると全然違うことが分かりますよね。トーン、色味、木目と全て違う。因みに背面の方がよりわかりやすい。
ではウォールナットとサントスパリサンダーのどちらが良いかと言うと、そこは好みの領域です。価格的にもサントスパリサンダーの方が高く、ハーマンミラーの木材の中で一番高い部類です。
ウォールナットの方は比較的木目が整っておりますが、サントスパリサンダーの木目はそれはもう様々。
これら全てサントスパリサンダーの木目なのです。一貫しているのは大小のマーブル模様があること。天然素材ですので基本同じものは無いのですが、サントスパリサンダーはより同じ木目が無いため唯一無二の商品を手にすることが出来るとも言えます。
このように同じブラウン系の木材ながら、全く違う表情を持つウォールナットとサントスパリサンダー。どちらを選ばれましてもミッドセンチュリーモダンは存分に楽しめ、そして所有欲を満たしてくれるはずです。どうぞご参照までにご確認いただけましたらと思います。